陸上の大会で、厚底シューズはどこまで認められているのでしょうか。世界陸連(World Athletics)の規則では、ロードのレースで使えるシューズのソールの厚さは40mmまでです。ただし、この規則が適用されるのは決められた大会に出る選手で、クラブやマスターズ(中高年の部)の大会は対象外とされています。
結論:世界陸連のシューズ規則の主な数字
| 項目 | 規則 |
|---|---|
| ロード(マラソンなど)のソールの厚さ | 40mmまで |
| トラックの800m以上のソールの厚さ | 25mmまで |
| トレイル・山岳レース | 厚さの制限なし |
| 新しいシューズを使えるまで | 誰でも買える状態になってから1か月(予約販売の期間も含む) |
| 開発中のシューズ | 事前の承認があれば、最初に使った大会から1年間使える(世界選手権・オリンピックを除く) |
世界陸連の「シューズ規則のよくある質問」と、2020年7月の発表によります。ロードの40mmは2020年1月に定められ、2020年7月の発表でも変えないとされています。
2020年に、厚底シューズの規則ができた
世界陸連は2020年1月31日、トップ選手が大会で使うシューズの規則を改めると発表しました。そのときの主な内容は次の3つです。
- ソールの厚さ:40mmまで(スパイクは30mmまで)
- プレート:ソールに埋め込む硬いプレートは1枚まで
- 買えること:大会で使う前に、誰でも店で買える状態が4か月以上続いていること
その後、規則は何度か改められました。現在の「よくある質問」では、買える状態になってから使えるまでの期間は1か月とされています。プレートの枚数について、現在の「よくある質問」には同じ書き方の記述が見当たらず、このサイトでは現在の扱いを確認できていません。
市民ランナーにも関係あるのか
世界陸連は、この規則は「対象となる大会」に出るすべての選手に適用されるとしています。対象は、世界陸連のシリーズ大会、各国の選手権、世界ランキングのポイントが付く大会などで、一部のロードレースも含まれます。一方、クラブ・学校・大学・マスターズの大会は対象にしていない、と書かれています。
2020年1月の発表で、世界陸連の会長は「スポーツシューズの市場全体を規制するのは私たちの仕事ではない」と述べています。日本の市民マラソンの一般参加の部に、この規則がどう適用されるかは、日本陸連の公式資料で確認できず、分かりません。出場する大会の要項を確かめてください。
注意点
- 規則は変わることがある:2020年以降、規則は何度か改められています。最新の内容は世界陸連の公式の資料で確認してください
- 個別のシューズが規則に合うかは扱っていない:世界陸連は、規則に合うシューズの一覧を公開しています
- 速くなるかどうかは別の話:厚底シューズでどれだけ速くなるかの研究は厚底カーボンシューズで何%速くなる?にまとめています
各社のシューズの重さ・厚さ・価格はランニングシューズはどう比べる?、シューズの重さとタイムの関係はシューズの重さでタイムはどれだけ変わる?で扱っています。
出典
- World Athletics「Athletic Shoe Regulations Frequently Asked Questions」(トラックの厚さ、買える状態からの期間、開発中のシューズ、対象の大会)
- World Athletics(2020年7月28日)(ロードの40mm)
- World Athletics(2020年1月31日)(2020年1月の規則、会長の発言)


