Stravaが毎年まとめている「Year in Sport」の2025年版では、ユーザーは1億8,000万人以上(185か国以上)に増え、記録された運動はランニングが最も多く、2位はウォーキングでした。
記録の72%はスマホのStravaアプリによるもので、時計の中ではApple Watchが1位。
ランニングシューズは初めてASICS ノヴァブラストが1位になりました。
2024年版の数字とあわせて、世界のランニングの流行を数字で整理しました。
結論:2025年版の主な数字
| 項目 | 2025年版 |
|---|---|
| ユーザー数 | 1億8,000万人以上(185か国以上) |
| 最も多く記録された運動 | ランニング(2位はウォーキング) |
| 記録に使われた機器 | スマホのStravaアプリが72%。機器全体ではGarminが2位、Apple Healthが3位。時計の中ではApple Watchが1位 |
| よく使われたランニングシューズ | 1位 ASICS ノヴァブラスト、2位 Nike ペガサス、3位 HOKA クリフトン |
| クラブの数 | 新しいクラブが前年の約4倍に増え、合計100万。ランニングクラブは3.5倍 |
| 「いいね」(Kudos)の数 | 140億回 |
レポートは、Stravaに記録された数十億件の運動と、3万人以上へのアンケート(Stravaを使っていない人も含む)をもとにしています。
若い世代はレースを目標にしている
2025年版の中心テーマは、Z世代(おおむね1997〜2012年ごろに生まれた世代)です。公式発表では、Z世代はX世代より、運動のいちばんの動機を「レースやイベント」と答える割合が75%高いとされています。Z世代の半数以上が、2026年にStravaをもっと使うつもりだと答えました。
レポートを紹介した海外の記事によると、Z世代のレース参加は前年より、5kmで28%、10kmで39%、ハーフで31%、フルマラソンで33%増えました。一方で、ランニングクラブを「閉鎖的で入りにくい」と感じている人は、女性の27%、男性の20%、Z世代の25%でした。
初心者・中級者が多く、自己ベストも出ている
- Stravaの関連アプリ「Runna」(練習計画を作るアプリ)のユーザーは、自分を初心者(26%)か中級者(34%)と答える人が多かった
- Runnaとつないでいるランナーの86%が自己ベストを出した
- マラソンに向けてRunnaで計画を立てた人が最も多く選んだのは、週4回走る計画
- 運動が最も記録されなかった曜日は金曜日
86%という数字は、アプリを使い続けて記録した人の結果です。途中でやめた人は含まれにくいため、ランナー全体の割合とは考えられません。
記録はスマホが72%、時計の中ではApple Watchが1位
- 記録の72%は、スマホのStravaアプリによるもの
- 機器の種類をすべて含めると、2位はGarmin、3位はApple Health
- 時計の中ではApple Watchが1位で、COROSが大きく伸びた
- OuraやWHOOPなど、時計以外の身につける機器も伸びている
「Garminが2位」は機器全体での順位で、時計の中だけの順位ではありません。紹介記事によっては「時計ではApple Watchが1位、Garminが2位」と書かれているものもありますが、公式発表の書き方はこの記事の表のとおりです。VO2maxを表示できる時計の比較はVO2maxが測れるGPSウォッチはどれ?にまとめています。
スマホと時計で距離の精度がどれだけ違うかは、ランニングウォッチのGPSはどれくらい正確?にまとめています。
シューズは初めてノヴァブラストが1位
2025年版で最も多く使われたランニングシューズはASICS ノヴァブラストで、2位がNike ペガサス、3位がHOKA クリフトンでした。公式発表は、1位のシューズが入れ替わったのは初めてだとしています。2024年版の1位はNike ペガサスでした。3足とも、レース用の厚底カーボンシューズではなく、毎日の練習に使われることが多いシューズです。重さや価格はランニングシューズはどう比べる?で比べています。
都市ごとの数字
- 最も速い都市圏:コペンハーゲン(1マイル8分52秒。1kmあたり約5分30秒)
- アメリカで1回のランが最も長い:ボルダー(平均4.4マイル、約7.1km)。自己ベストを出したランナーの割合も最も高い(57%)
- グループで走る割合が最も高い:南アフリカとコロンビア(18.5%)
2024年版の数字
| 項目 | 2024年版 | 出所 |
|---|---|---|
| ユーザー数 | 1億3,500万人以上(190か国以上) | 公式発表 |
| ランニングクラブへの参加 | 59%増 | 公式発表 |
| マラソンに向けた16週間のうち休養日 | 51% | 公式発表 |
| 達成されたランニングの目標 | 72% | 公式発表 |
| よく使われたシューズ | 1位 Nike ペガサス(公式発表)。2位 HOKA クリフトン、3位 ASICS ゲルニンバス、マラソンではNike アルファフライ(紹介記事) | 公式発表・紹介記事 |
| 厚底カーボンシューズで走ったレース | 前年比14%増(全距離) | 公式発表 |
| マラソンで厚底カーボンシューズを履いた割合 | 44% | 紹介記事 |
| 運動1回の長さ(中央値) | 53分 | 紹介記事 |
| ランニングのペース(中央値) | 1kmあたり6分22秒 | 紹介記事 |
ランニングのペースの中央値「1kmあたり6分22秒」は、記録されたランの真ん中の速さです。このペースでフルマラソンを走り切ると、約4時間28分になります。マラソンの44%で厚底カーボンシューズが使われていた点は、厚底カーボンシューズで何%速くなる?とあわせて読むと、効果がタイムにどれだけ表れるかが分かります。
注意点
- Stravaのユーザーの数字です。世界のランナー全体を代表するとは限りません
- 公式発表には、日本だけの数字は含まれていませんでした
- 「紹介記事」とした数字は、レポート本体を紹介した海外の記事からの引用で、Stravaの公式発表ページには載っていません
アメリカと日本のマラソン完走タイムの比較は、アメリカのマラソン完走タイムは?にまとめています。
ガーミンの利用者のデータで見た1回・1週間の距離は、市民ランナーは実際に何キロ走っている?にまとめています。
世界の大きなマラソンのシリーズはワールドマラソンメジャーズは今いくつ?で扱っています。
出典
- Strava 公式発表「Strava Releases 12th Annual Year in Sport Trend Report」(2025年12月)
- Strava 公式発表「Strava Releases Annual Year in Sport Trend Report」(2024年12月4日)
- Athletech News(2025年版のZ世代のレース参加・ランニングクラブの数字)
- The Running Channel(2024年版の中央値・厚底カーボンシューズの割合・シューズの順位)
ペース中央値からのフルマラソンのタイム、マイルからkmへの換算は、このサイトで計算したものです。


