時計のVO2maxが1上がったら、フルマラソンの予想タイムは何分縮むのでしょうか。答えは、いまの値によって大きく変わります。このサイトの一覧表と同じ計算では、33から34に上がると6分49秒、45から46なら4分18秒、60から61では2分43秒。
同じ1ポイントでも、VO2maxが低い人ほど縮む時間は大きくなります。33から34の6分49秒と、79から80の1分42秒では、約4倍の差です。
結論:VO2maxが1上がると縮む時間の早見表
| 時計のVO2max | フルの予想タイム | 1上がると縮む時間(フル) | ハーフ | 10km |
|---|---|---|---|---|
| 33 | 5時間04分38秒 | 6分49秒 | 3分28秒 | 1分35秒 |
| 35 | 4時間51分17秒 | 6分16秒 | 3分11秒 | 1分27秒 |
| 40 | 4時間22分20秒 | 5分09秒 | 2分36秒 | 1分10秒 |
| 45 | 3時間58分23秒 | 4分18秒 | 2分10秒 | 59秒 |
| 50 | 3時間38分15秒 | 3分38秒 | 1分49秒 | 49秒 |
| 55 | 3時間21分06秒 | 3分08秒 | 1分33秒 | 42秒 |
| 60 | 3時間06分19秒 | 2分43秒 | 1分21秒 | 36秒 |
| 65 | 2時間53分26秒 | 2分23秒 | 1分10秒 | 31秒 |
| 70 | 2時間42分08秒 | 2分06秒 | 1分01秒 | 28秒 |
| 75 | 2時間32分08秒 | 1分52秒 | 54秒 | 24秒 |
| 79 | 2時間24分55秒 | 1分42秒 | 49秒 | 22秒 |
「1上がると縮む時間」は、その値から1上がったときの予想タイムの差です(45の行なら、45から46)。トップのVO2max別マラソン予想タイム一覧表と同じ計算なので、表の隣り合う行の差と一致します。好条件で走った場合の理論上の予想タイムです。
5ポイント上がると何分縮むか
1ポイントずつの差を足していくと、5ポイントではこれだけ変わります。
| 時計のVO2max | フルの予想タイムが縮む時間 |
|---|---|
| 35 → 40 | 28分57秒 |
| 40 → 45 | 23分57秒 |
| 45 → 50 | 20分08秒 |
| 50 → 55 | 17分09秒 |
| 55 → 60 | 14分47秒 |
| 60 → 65 | 12分53秒 |
| 65 → 70 | 11分18秒 |
| 70 → 75 | 10分00秒 |
| 75 → 80 | 8分55秒 |
40から45に上がると、予想タイムは4時間22分20秒から3時間58分23秒へ。約24分縮んで、サブ4の水準(44.6)を越えます。同じ5ポイントでも、60から65では12分53秒です。
なぜ低い人ほど大きく縮むのか
このサイトでは、時計のVO2maxをCooperの式で「12分間で走れる距離」に置き換えて計算しています。この式では、VO2maxの1ポイントは12分間走の距離にして約45m。どの値でも同じ45mですが、もとの距離が短い人ほど、その45mの割合は大きくなります。
速さにすると、33から34では約2.3%、79から80では約1.1%の違いです。さらに、遅い人ほどゴールまでの時間が長いので、同じ割合でも縮む分数は大きくなります。主にこの2つが重なって、約4倍の差になっています。
1ポイントは、どれくらいの差なのか
時計のVO2maxは体重1kgあたりの値なので、体重でも変わります。体重70kg・VO2max 45の人が1kg減ると、計算上は約45.7になります(体重が減るとVO2maxは上がる?)。体重以外で上がるまでの期間は、人や練習によってさまざまで、この記事の計算からは分かりません。
注意点
- 理論上の予想タイム:気温やコース、ペース配分によって実際のタイムは変わります。表の時間は好条件の目安です
- 時計の値とレースの走力は別:時計のVO2maxは推定値で、レースタイムから計算した走力(VDOT)とは離れることがあります。どれくらい離れるかはガーミンやApple WatchのVO2maxはあてにならない?にまとめています。時計の値が1上がっても、実際のタイムが表のとおり縮むとは限りません
- 上げる方法は扱っていない:この記事は、上がったときの予想タイムの変化を計算したものです。練習の方法を勧めるものではありません
VO2maxがどんな数値かはVO2maxとは?何が分かる数値か、目標タイムに必要な値はサブ4に必要なVO2maxは44.6などの目標別の記事にまとめています。
出典
- Daniels J, Gilbert J. Oxygen Power: Performance Tables for Distance Runners, 1979(予想タイムの計算式)
- Cooper KH. A means of assessing maximal oxygen intake. JAMA, 1968(時計のVO2maxとの換算)
予想タイムは、時計のVO2maxをCooperの式で速さに換算し、Daniels-Gilbertの式(速さと酸素摂取量の関係)で計算したものです。トップの一覧表と同じ方法で、秒未満は四捨五入しています。


