体重が減るとVO2maxは上がる?|体重1kgあたりの計算で、マラソンの予想タイムまで確認

指標を知る

VO2max(最大酸素摂取量)は体重1kgあたりの値なので、体に取り込める酸素の量が変わらないまま体重が減れば、計算上は数値が上がります。
たとえば体重70kg・VO2max 45の人が1kg減ると、VO2maxは約45.7になり、このサイトの計算式ではフルマラソンの予想タイムが約3分速くなります。
ただし、これは「酸素を取り込む量は変わらない」という前提での計算です。

結論:体重が1kg減ったときの変化

体重VO2max 40の人VO2max 45の人VO2max 50の人
60kg+0.7(約3分半速く)+0.8(約3分速く)+0.8(約3分速く)
70kg+0.6(約3分速く)+0.7(約3分速く)+0.7(約2分半速く)
80kg+0.5(約2分半速く)+0.6(約2分半速く)+0.6(約2分速く)

数値はVO2maxの上がり幅と、フルマラソンの予想タイムの変化です。
体重が軽い人ほど、1kgの変化が占める割合が大きいため、変化も大きくなります。

なぜ体重でVO2maxが変わるのか

VO2maxは「1分間に体に取り込める酸素の量(mL)」を体重(kg)で割った値で、単位はmL/kg/分です。

  • 体重70kg・VO2max 45の人が1分間に取り込める酸素は、45 × 70 = 3,150mL
  • この量が変わらないまま体重が69kgになると、3,150 ÷ 69 = 約45.7

このサイトで使っているDaniels-Gilbertの式も、走るのに必要な酸素の量を体重1kgあたりで計算しています。
そのため、体重1kgあたりの値が上がれば、同じ努力でより速く走れる計算になります。

体重70kg・VO2max 45の人の例

体重の変化VO2maxフルマラソンの予想
変化なし(70kg)45.03時間58分
1kg減(69kg)45.73時間55分
2kg減(68kg)46.33時間52分
3kg減(67kg)47.03時間49分
5kg減(65kg)48.53時間44分

予想タイムは、VO2max別の一覧表と同じ計算式によるもので、分未満は切り捨てています。

体重とシューズの重さ、どちらが大きいか

研究では、シューズが片足100g(両足で200g)重くなると、必要なエネルギーは約1.1%増えます(シューズの重さでタイムはどれだけ変わる?)。
一方、体重70kgの人の1kgは体重の約1.4%です。

  • 体重の1kg(1,000g)で、約1.4%
  • 足元の200gで、約1.1%

1gあたりで比べると、足元の重さは体の重さの約4倍、影響が大きい計算になります。

計算どおりにならない場合

  • 酸素を取り込む量が減る場合:この計算は、体重が減っても「1分間に取り込める酸素の量」が変わらないことが前提です。体重の減り方によっては、この量も変わる可能性があり、その場合は計算どおりには上がりません
  • 時計の数値:GPSウォッチは、心拍数と走る速さなどからVO2maxを推定しています。体重の設定を変えたときに、表示がこの計算どおりに変わるかは、メーカーが計算方法を公開していないため分かりません
  • この記事は体重を減らすことを勧めるものではありません:体重や健康に関わる判断は、医師などの専門家に相談してください

VO2maxが何を表す数値なのかはVO2maxとは?、時計の数値が下がる・更新されないときの原因はVO2maxが下がるのはなぜ?とVO2maxが更新されないのはなぜ?にまとめています。

体重によるフルマラソンの消費カロリーの違いは、ランニングの消費カロリーは?で計算しています。

体重別の消費カロリーは、ランニングの消費カロリーは?にまとめています。

時計のVO2maxが1上がると予想タイムが何分縮むかは、VO2maxが1上がるとフルマラソンは何分縮む?に早見表をまとめています。

出典

予想タイムはDaniels-Gilbertの式、時計のVO2maxへの換算はCooperの式によります。体重が変わったときのVO2maxは、1分間に取り込める酸素の量を一定として、このサイトで計算したものです。

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