ランニング用スマートグラスとは?|ENGO 3とOakley Meta Vanguardの違い、日本で使える機種

ランニンググッズ

ランニング用のスマートグラスには、レンズに数字を映すもの(HUD)と、表示はなく音声で伝えるものの2種類があります。HUD(ヘッドアップディスプレイ)は、視線の先にペースや心拍数を浮かべて表示する仕組みで、時計を見るために腕を上げる必要がなくなります。2026年10月時点で、日本で正規に買えるのは表示のないOakley Meta Vanguardで、表示のあるENGO 3は国内での正規販売と技適の取得を確認できませんでした。公式情報と海外のレビューをもとに、違いと日本で使うときの注意点を整理しました。

結論:主な3機種の違い

ENGO 3Oakley Meta VanguardMeta Ray-Ban Display
レンズへの表示あり(HUD、カラー)なし(音声とランプ)あり(右レンズ)
ランニングの数値レンズに常に表示(1画面に最大6項目)音声で質問して読み上げランニング専用ではない
連携する時計(公式情報で確認できたもの)Garmin、Apple Watch、SuuntoGarmin—
カメラ・スピーカーなしありあり
重さ38.5g約66g(海外レビューによる)—
電池24時間(公式。海外レビューでは20時間)9時間(充電ケースで追加36時間)—
防水・防塵IP55IP67—
価格399.95ドル(米国価格)96,580円(国内価格)799ドル(米国価格)
日本での正規販売確認できずあり(2026年5月発売)なし

IP67・IP55は防水・防塵の等級です。IP67は一時的に水に沈めても耐える水準、IP55は汗や水しぶきに耐える水準を表します。走りながら数字を目で見られるのはENGO 3ですが、日本で正式に使える状態かは確認できていません。国内で正規品を買えるのはVanguardですが、レンズに数字は表示されません。この違いは、海外のレビューでも指摘されています。

日本で使うときの注意:技適マーク

スマートグラスは、時計やスマホとBluetoothでつながります。Bluetoothなどの電波を使う機器を日本で使うには、原則として技適マーク(技術基準適合証明。電波法の基準を満たしていることを示す表示)が必要で、技適のない機器を国内で使うと、電波法違反になる場合があります。

  • Oakley Meta Vanguard:国内で正規に販売されています
  • ENGO 3:米国の公式サイトに、日本の技適についての記載はありません。国内での正規販売も確認できませんでした
  • 前のモデルのENGO 2:国内の販売店で扱われていますが、販売ページに技適の記載は見当たりませんでした。米国在住の利用者のブログには「日本では技適を通していない」という記述がありますが、このサイトでは事実を確認できていません
  • Meta Ray-Ban Display:日本での正式な販売はなく、メーカーから技適についての発表もありません

海外から購入する場合は、製品や説明書、販売ページに技適マークの記載があるかが確認の手がかりになります。国内の販売店で扱われている機種でも、販売ページに記載がない場合は、販売店に問い合わせると確かめられます。

総務省には、技適のない機器を届け出たうえで最長180日使える「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」があります。ただし、対象は実験・試験・調査などの目的に限られます。日々のランニングでの使用がこれにあたるかは、総務省の案内で確認してください。

走りながら数値をどう知るか

  • ENGO 3:時計から受け取ったペース、心拍数、パワー、ピッチ(1分間の歩数)などを、レンズの中に常に表示します。英国のレビューサイトTechRadarは、数字が「3mほど前に浮かんでいるように見える」と説明しています
  • Vanguard:「Hey Meta」と呼びかけて質問すると、ペース、心拍数などを音声で読み上げます。心拍ゾーンや設定したペースの範囲に入っているかは、LEDの表示で分かります

ガーミンとMetaの連携は、2026年6月に日本でも始まりました。ただし、日本語で話しかけて数値を聞けるかどうかは、確認した公式情報と国内の記事からは分かりませんでした。数値を知るために毎回声を出す必要がある点は、海外の利用者のブログでも、表示のあるENGOと比べた不満点として挙げられています。

機種ごとの詳細

ENGO 3(ENGO 2)

項目ENGO 3
重さ38.5g(チタンモデルは28g)
電池24時間(公式の商品ページ)。海外のレビューでは20時間と紹介されています
表示カラー表示。周りの明るさに合わせて自動で調整
表示できる数値ペース、心拍数、パワー、ピッチなど40種類以上。1画面に最大6つ
防水IP55
操作つる(耳にかける部分)を2回たたいて操作する
度付きレンズなし(視力の補正はコンタクトレンズが必要)
価格(米国公式)399.95ドル(調光レンズは449.95ドル、チタンモデルは689.95ドルで世界500台の限定)
保証2年。30日間の返金保証

出荷開始は2026年3月です。前のモデルのENGO 2(36g、電池12時間、単色表示)から、重さはやや増え、電池の持ちと表示が改善されています。ENGO 2は国内の販売店で55,000円(税込、通常価格)で扱われています。カメラや音楽、通知の機能は持たず、運動中の数値の表示に絞った作りで、気が散らない点を特徴に挙げる海外のレビューがあります。英国のthe5krunnerは、カラー表示とGarminの練習メニュー(インターバルなど)の表示への対応を、ENGO 2からの主な変更点として挙げています。

時計ごとの対応は次のとおりです。時計を持っていない、またはCOROSやPolarの時計を使っている場合は、ENGO 3だけでは数値を表示できません。

  • Garmin:81機種以上に対応。心拍ゾーンの色分けや、時計で組んだ練習メニューの表示も使えます
  • Apple Watch:Series 4以降(watchOS 10.1以降)で、専用アプリを通して使います。カラー表示は心拍数のみで、パワーなど一部の項目は表示できません
  • Suunto:Suunto 5・9・Race・Vertical・Oceanに対応
  • COROS・Polar:非対応

ENGO 3の日本での販売状況と技適、海外レビューの評価は、ENGO 3は日本で使える?で詳しくまとめています。

Oakley Meta Vanguard

  • 表示:レンズへの表示はなし。目標の心拍数やペースの範囲に入っているかをLEDで知らせる
  • 連携:Garmin。Garmin Connect IQ Storeの「Meta AI」アプリと、スマホのMeta AIアプリが必要。Apple Watchとの連携は、公式情報では確認できませんでした
  • カメラ:1200万画素、画角122度。記録の更新など、特定の場面で自動的に撮影する機能もある
  • 重さ:約66g(海外レビューによる)。ENGO 3より約28g重い
  • 電池:9時間(充電ケースで追加36時間)
  • 防水・防塵:IP67
  • 価格:96,580円(税込)。2026年5月21日に日本で発売

撮影、音楽、AIアシスタントなど機能が多く、ランニング以外にも使えるのが特徴です。米国のAndroid Centralは、重さが鼻パッドにかかり、長時間かけ続けると痛くなる点を短所に挙げています。電池は本体だけで9時間でフルマラソンの時間には収まりますが、同じレビューでは、撮影を多くすると1時間あたり約25%減ったとしています。

Meta Ray-Ban Display

  • 表示:右のレンズ内にディスプレイ(600×600ピクセル、視野角20度)
  • 価格:799ドル。2025年9月に米国で発売
  • 日本:正式な販売はなし

表示を持つスマートグラスですが、ランニング専用に作られたものではありません。

機種の違いのまとめ

  • 走りながら数字を常に見たい場合:表示があるランニング向けの機種はENGO 3です。ただし、日本で正式に使える状態かは確認できていません
  • 国内の正規品がほしい、撮影や音楽も使いたい場合:Vanguardが当てはまります。数値は音声とLEDで知る形になります
  • Apple Watchを使っている場合:連携を確認できたのはENGO 3だけです

海外のレビューには、走りながら使うARグラスは「まだ完成形ではないが、近づいている」という評価もあります。ENGO 3の国内での取り扱いや技適の状況が分かった時点で、この記事を更新します。時計側の数値については、VO2maxが測れるGPSウォッチの比較とGPSウォッチのVO2maxはどこで見る?にまとめています。

出典

この記事は、運営者が実際に使用したものではなく、各社の公式情報と国内外の記事・レビューをもとにまとめています。価格と販売状況は2026年10月時点です。

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